
本日は久しぶりに映画鑑賞してきました。
近くの映画館ではなぜか朝8時20分のしかなくて、見にいったらガラガラ。朝早いからなー(笑)出たころには、ドラえもんを見に来るお子様でごった返しておりました。
ドラえもんすげーな。
さてさて、本日鑑賞してきた映画はアニメ
『ひるね姫』
高畑充希の歌う『デイドリームビリーバー』のCMでご存知の方多いはず。
因みに筆者はこの歌が気になったので興味もって調べた結果、おもしろそうだと思って見に行ったんです。充希ちゃん歌うめーなー。
そしてこの歌の元が故・忌野清志郎氏という事も初めて知りました。ファンの方にシバかれそうです(笑)
で、まず鑑賞の結論から申し上げますと、
めちゃくちゃ面白かった。けどちょっとわかりにくい。
但し、見る人によって評価は変わるかな?
ちょっと詰め込み過ぎな感じもうけたのでそこが引っかかる人はダメかも。
微妙にネタバレになりますが、感想書いていきます。
森川ココネが何故かかわいい
まず、高畑充希演じる森川ココネ。
ちょっと絵柄の好みがわかれそうだけど、若干の釣り目?っぽくてなんか猫っぽい感じがとてもかわいく書かれています。
あと、方言。岡山の方言は良く解からないのでイントネーションあってるかどうかは不問にしますが、なんかいいねー、方言女子!
そんな彼女は行動も正にアクティブそのもの。すれていない元気な子と言う印象です。
そんな子が学校に行っている間に父が逮捕されてしまいます。
そして事件と夢がリンクしていくのです。
とまぁ、ここら辺までが予告で開示されているあらすじなんですけど、この夢と現実のリンクが結構ややこしい。
初めこそは、ココネの睡眠から夢の世界へ場面が変わるので解り易いのですが、徐々にその境界線があいまいに。
この作品、現実の世界の技術や事柄へのオマージュがちりばめられている様ですね。
筆者的には夢と現実はVRやAR技術もテーマになっていると感じました。
仮想現実の究極は区別がつかなくなっていく。夢と現実がごっちゃになる様とよくにているとおもいます。
他にはソフトウェアとハードウェア、保守派と革新派など会社の在り方などを夢の世界を使って表現されていました。
車と言うハードウェアに『自動運転装置』と言うソフトウェアを組み込んだ車体が劇中に割と重要な位置付けで登場します。
こちらもココネの夢と現実にそれぞれ深くかかわって来ます。
夢の世界では機械王国があり、そこでは大勢の人が働いています。
基本人海戦術(笑)工場の組み付けもフルライン作業。泣けるぜ!
夢では『魔法』と言う言葉に訳されるオートメーション技術。全自動で動くものは魔法の力と解釈されているようです。そしてその魔法を執行する端末が『タブレット』
命令を入力して送信する事で魔法が執行されます。つまり『プログラミング』ということでしょうか。(筆者技術者でないので深いツッコみは勘弁してください)
で、その魔法は昔気質の機械王国の国王にオートメーション=悪と位置づけられ、
魔法を禁じてしまいます。。。。
と言う件があるんですけど、これってリアルに起こりうる話ですよね。革新技術に抵抗のある創業者(笑)。
『ハード屋はハード作ってれば大丈夫だ!ソフトはいらん!』
今でこそそういう風な会社は少ないかもしれませんが、ちょっとした皮肉?にも取れました。
また、夢の世界での『鬼』は魔法のかかった機械でしか倒せない設定で、つまりオートメーション化したロボットでしか倒せないのです。
これは、現実の世界では東京5輪の開会式でのセレモニーで選手団を自動運転装置をつけた車で入場さすことを決めた自動車会社があり、夢の世界とのつながりは
- ロボ=選手団の載る車
- 魔法=自動運転装置に使うプログラム
- 鬼=5輪での自動運転失敗への懸念
となっているようですね。こういった事もちょっと考えながら見ないと良く解からないアニメになっていく感じです。
アニメ作品デジャブそこかしこ??
他はストーリー的な部分以外では、色んなアニメ作品を連想さすような?描写がそこかしこ。
例えば、作中にでてくる変形サイドカー『ハーツ』
うーん、トランスフォーマー型のベイマックス?
夢の世界で、何故かやってくる『鬼』という怪物。
どう見ても『ペプシコーラ』の鬼と『もののけ姫』のだいだらぼっちを足して2でわったフォルム(笑)
そしてそれを迎え撃つ巨大ヒト型ロボ『エンジンヘッド』
これ、設定がパシフィックリムだよね?
国王所属型のエンジンロボのフォルムは筆者的にはアニメ『ぼくらの』の謎の巨大ロボ『ジアース』に似てるなーと思いましたし
コイツね。
最新型のエンジンヘッドが魔法の力でバージョンアップした後の姿は
『創世のアクエリオン』
みたいに羽根はえて宇宙に飛んで行った。ちょっと意識してたんだろうか?
などなど、同じ感想持たれた方いらっしゃるかなぁ?おらんか(笑)
夢と現実の境界線が消えたら良く解からなくなった(笑)
話が相当ずれましたが、作品としてみてみると、
現実世界へのオマージュそこかしこアニメってとこでしょうか。
夢で表現されている事は現実世界の何かであるようです。筆者が感じたのは
- 鬼=5輪での自動運転車失敗への懸念
- 魔法=オートメーションプログラム
- タブレット=プログラム発信機
- 悪の魔法=悪意のある書き込みなどSNS問題
くらいですかね。
作中、夢と現実の区別がどんどんあいまいになっていき、夢の中で起きた事が現実ではどのような描写になっていたのか?が全く分からなくなります。
鑑賞者は夢の世界で起きた事を現実の世界でどのような事態になっているかを想像するしかないというのは面白いと捉えられるか、わかりにくいと捉えられるかが紙一重。
ぶっちゃけ、解りにくいっちゃ解りにくい。
でもそういう事を考えながらみたら10倍たのしめるのでは?
そして親子3代の家族愛
端的に言うと、、いろいろと悪い事たくらむ取締役の妨害をかわしながら、駆け落ちした夫婦の娘が自分の知らない会社の会長である祖父のところへ、父の無実の陳情をしに行く。
その中で明かされる、母と祖父、そして父の確執。
解ってやれなかった祖父の娘への贖罪。
義父との約束を頑なに守る父。
それらが事件をとおして氷解していく。
こんな感じ。
更に一言でまとめると
『孫は鎹(かすがい)』
あんな孫おったら、おこずかい奮発しちゃうぜ!おじいちゃん!(笑)
ここらで『ひるね姫』まとめ
森川ココネがかわいい・絵柄は好みではないが何故か癖になる可愛さがある。
背景と人物のタッチがあえて変えてあるようで、キャラクターが浮いてるように見える。好みがわかれるかも。
現実の技術やアニメ作品のオマージュっぽいシーンが多数。ちがっていてもそうかな?と思って楽しむべし(笑)
ストーリー自体は面白い。でも夢と現実の区別がつかなくなってくるあたり(最後の方)もうちょっと整合性持たせた方がよかったかなぁ。途中までのファンタジーには種明かしあったのに、急にファンタジー色が最強になってしまった。ちょっと筆者てきにはもやっと(笑)
あと、エンドロール中の高畑充希の歌最高!
あ、エンドロールと言えば、ココネの母親と父親の若かりし頃の馴れ初めがながれてくるんですが、ココネの母親が事故死した原因って、『自動運転装置』の試験中ってことはないですよね?
なんとなーくそんな気がエンドロールみながらしたんですが、あと何回か見たらわかるかな(笑)
見て損はない作品です。『君の名は』とはまた違った良作だと思いますよ!見るものねーなー。と思ったらぜひ見てみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございます!