
12月25日放送の『鉄腕ダッシュ』
以前11月に放送されたあの雷獣の元となったであろう
『ハクビシン』を激写できるかに注目が集まります。
都市部で、野生動物を写すとなると、ドブネズミ、猫、犬くらいのイメージしかなかったのに、ハクビシンがいるとは驚きですね。
さて、ここでは、ハクビシンについてではなく、どういう言われで、雷獣と言われてきたの900m)か?について詳しく調べてみたいと思います。
雷獣伝説は想像力のたまもの
そもそも雷獣はどういう物なのか?古くは河童や天狗と同じくメジャーな妖怪として語られていました。
ライト兄弟が空を開拓し、その後空の未知の部分が明らかになるにつれ、『存在しない』ものとして、徐々に忘れ去られていった存在です。
妖怪とは、人の未知への恐怖や畏敬の念を形にしたり話にしたりして生まれたものと考えられています。この雷獣も、空に住み、落雷や雷鳴など雷にまつわる事象をつかさどる妖怪として、落雷と共に地上に降りてくると考えられていました。
雷獣の姿
見よ!これが雷獣だ!
うーん、画伯の絵でしょうか(笑)それはさておき、大体共通点は子犬くらいの大きさ、タヌキに似ていて、体長60センチ尾の長さ24センチくらいの動物として語られることが多いようです。

http://appmedia.jp/出典
現代の雷獣です(笑)
一番最初の画伯の画像は『玄同方言』と言う文献の姿です。
狼のような頭に後ろ足が二本、尾っぽが2本。天保時代の地誌『駿国雑誌』には、現在の静岡県藤枝市あたりに雷獣が住んでいたという記述があります。
イタチににているようで、猫の様でもあった。。。との事ですが、ぶっちゃけどっちやねんって感じです。
全身は薄赤く黒みがかっていて髪は薄黒に栗色の毛が混じりまっ黒の斑があり体は長く、目は円形で耳は小さく、ネズミに似ており、指は前足に4本、後ろ足に1本ずつあり、水かきがついている。尾はかなり長く、雷雨の日に雲にのって空を飛び誤って墜落するとき激しい勢いで木を裂き、人に害をなす。
と書いてあります。
『墜落???』
どうやら、わざと地上に降りるのではなく、うっかり事故った時に地上に落ちるようです。
確かに落雷の音などは、事故レベル高いので納得です(笑)
他、多数文献に出てくるのですが、外見的に似ている動物として
子犬、イタチ、タヌキ、ムジナ(たぬき)
ここら辺の動物の特徴が描写されている事が多いようです。
中にはキメラ(合成獣)のように鼻はイノシシのような描写もあります。
さて、では件のハクビシンはどうでしょうか?
ハクビシンと雷獣
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Wikipedia出典
こちらがハクビシン。うーん、タヌキによく似てる気がしますね。雷雨の時に目撃されるのが雷獣なので、その悪天候の中で上記の動物を見ると違う生き物に見えたりする可能性はありますよね。
その上、ハクビシンは外来動物である可能性が高く、例えば中国からの輸送船などで渡ってきて、それが逃げ出し衆目にさらされて、雷雨の夜などに見た事のない動物が現れたらどうおもうのでしょう?
雷雨をつかさどる雷獣と思ってもおかしくないかもしれませんね。
雷獣の生態
では雷獣の生態をご紹介します。
移動手段は雲に乗る。
上記にある様に結構うっかりさんで、落下する。
冬は穴を掘って冬眠する(千年モグラともいうらしい)
山に穴を掘ってそこから首をだし、自分が乗れそうな雲があればすぐ乗り移る、その時雷鳴が鳴る。
天から落ちた時足を痛める事がある。(越後名寄という百科全書に空から落ちて足を痛めた雷獣を保護したという記述がある)
悪天候の時のほうが元気。
で、明治以降に入ると急に生々しい情報が(笑)
明治以降の雷獣
北陸タイムスには猫似ていて前足を広げるとワキ下にムササビのような皮膜があり50間(900m)飛べる。
おお。。。飛行手段が雲から滑空に、、、夢がない。
昭和2年には神奈川県伊勢原市で大山で落雷があった時、奇怪な生き物が目撃された・・・アライグマに似ているが種が特定できずに雷鳴あるたびに奇怪な行動を示す事から雷獣ではないかと言われた。
ハクビシンの可能性が非常に強い話ですね。
まとめ
昔の人の想像力の豊かさには本当に感服しますね。ですが、現代人もまけてはいません。
現代人の都市伝説も時代がへれば同じ様に未来人に感じられるのかもしれませんね。
最後までありがとうございました!