
2月13日の【モーニングチャージ】でものすごく欲しい調理器具が紹介されます。
無水調理と土鍋と圧力釜のフュージョン!その名もセラキュート
元料理人の筆者としてはこの手の調理器具は大好物です。もう眺めてるだけでワクワクしますね。
今回はこちらの鍋について調べてみます!
- 半年待ちの鍋、セラキュートをつくるさなえ窯ってどんな会社?
- さなえ窯が作る半年待ちの鍋セラキュートのすごさ!
- さなえ窯が作る半年待ちの鍋セラキュートは何処で買えるの?
以上の内容でお送りいたします!
目次
半年待ちの鍋、セラキュートをつくる美濃焼のさなえ窯ってどんな会社?
ルクルーゼにストウブ、バーミキュラなど鋳物製の調理鍋は沢山あります。確かに南部鉄器のメーカーが作った物などメイドインジャパンのいいもの(鋳物)も増えてきてるんですが、『さなえ窯』がやってくれました。
さなえ窯は現在の社長伊藤嘉基さんが取り仕切る陶器の製造メーカーです。
登記上の社名は有限会社一山製陶所といいます。
伊藤さんの曽祖父にあたる伊藤鯉九朗氏が絵具屋として創業。その後祖父の代に陶器メーカーとして生まれ変わります。
そして伊藤さんの先代にあたる父が、焼酎サーバーやビールジョッキなど、陶器としての商品の幅を持たせることに成功。ほとんどが地元の陶器問屋へ卸として消費されていました。
絵具屋から陶器、陶器から時代にあった商品と代を重ねるにつれ、変化と成長を繰り返している会社です。
そのさなえ窯の4代目がまたしても革新的な商品を作る事に成功しました!
それが次世代の土鍋。『セラキュート』です。
会社所在地
〒509-5202
岐阜県土岐市下石町1597-1
E-mail : info@sanaegama.com
こうして生まれた!美濃焼さなえ窯の半年待ちのセラキュート
セラキュート誕生秘話(笑)
もともとは、開発開始当時、流行っていたタジン鍋から着想をえたそうです。タジン鍋はご存知でしょうか?数年前に流行った、おしゃれ女子や食にうるさがたの主婦の間で話題になった、モロッコの土鍋です。
その形は円錐状蓋をようした土鍋で、少ない水で調理ができるという水のすくないモロッコならではの知恵から生まれたモロッコの無水鍋です。
特徴は中食材が蒸気と、土鍋による蓄熱遠赤外線効果によって火の通りがやさしく、素材の味を十分引き出されるのです。
しかし、タジン鍋は密閉性に優れているとは言がたく、水分はある程度出て行ってしまいます。そこで伊藤さんは『密閉性がある商品をつくれないか』と思い、セラキュートの開発に着手します。
まずは密閉性
まず密閉度を確保するためには、陶器では出やすい歪みが問題に。
既存の陶器の製造法では歪みが出てしまい、作ることが出来ません。そこで運命的な出会いがあります。
セラミックの加工技術です。工業用のセラミック加工技術は数ミリ単位のブレもなく製品を加工し提供していました。この技術を使えば、きっとうまく行くと期待しましたが、そうは問屋が卸しません。
耐熱陶器を焼く1200度と言う温度では既存の製法では歪みが出てしまい、うまく焼けません。そこで素材から見直し、歪みが最小限になるように製造工程も見直されました。
釉薬の選定
釉の選定も重要です。耐熱釉薬と耐熱土の相性を模索する日々。10度単位での温度試験を繰り返してようやくコレと言う組み合わせがみつかったようです。
デザイン
デザイナーなんていなかったさなえ窯はなんと社長自らデザイン。
コンセプトは『シンプル』土鍋っぽさを払しょくするデザインに。
土鍋の特徴である取っ手を排除し、代わりに鍋の淵の裏に溝を作り利便性を確保。こうしてスタイリッシュなデザインが生まれました。
ホーローコーティング
試作第一号でカレーを作って見た所、非常に美味しく手ごたえを感じた伊藤社長。しかしすぐに問題が・・・・
そうです、土鍋は匂いが移りやすくとれにくい。このままではいけないと思いあらたに対策をこうじます。
そして出てきたのがルクルーゼなどにも使われるガラスコーティング技術であるホーローです。
しかし鉄と土では勝手が違い、膨張率などの違いでうまくコーティングできません。そこでこれまた10種類以上ものコーティング用のガラスを用意。
試行錯誤の末、やっとの思いで陶器にホーロー加工する事に成功。
こうしてやっと生まれたのがセラキュートです。
美濃焼さなえ窯が作る半年待ちの鍋セラキュートのすごさ!
セラキュートのすごさは作る過程からすごいのですが、機能的にはどうでしょう?
まずはオールセラミックによる遠赤外線効果・・・・遠赤外線は長い波長で、物の表面にしか作用しません。つまり、ゆっくりと火が入っていくので、結果ジューシーに仕上がります。よく、遠赤外線効果で中からあたため・・と言う表記ありますが、遠赤外線は中からは絶対に温まらないので騙されないように(笑)
密閉度がもたらす圧力効果・・・・・セラミックなので、蓋に重量があります。この蓋の重量が本体との密閉度をあげて圧力がかかった状態で調理する事が可能。そして冷めていく過程では減圧効果あるので煮物に味がしみこんでいきます。
ホーロー引きの三層構造
セラキュートのすごいところは陶器にホーローを引いた事。これにより汚れが格段に落としやすく、また匂い移りも少ないものになり、メンテナンス性が格段に上昇しました。
耐熱性
良質な耐熱粘土を使用している為耐熱衝撃温度350度をクリア。これはどうい事かと言うと350度まで熱した鍋に水注いでも割れないという事。
アクアパッツァなど魚などを焼いた後に白ワインなどを振り入れても大丈夫という事です。陶器でなかなかこれができる製品は少ないんですよ。
安心して作れますね。
密閉度の圧力効果・耐熱性・メンテナンス性に優れたスーパー土鍋という事ですね。
美濃焼さなえ窯が作る半年待ちの鍋セラキュートは何処で買えるの?
こちらは現在ネット通販のみとなっております。そして現在は注文殺到しているので半年待ち。テレビ放送でさらに注文が増えるのが予想されるのでお早めに!